「アナと雪の女王」感想



アンデルセンの『雪の女王』も、いつかNHKでやってたアニメも知らないけど、皆がれりごーれりごーいうので気になってとうとう観に行きました。
まさか泣くとは…。

ディズニー的に最後までハッピーなオチをつけるあたり、これが長年物語を紡いできた制作者集団の甲斐性と実力なんだなあ。両親の死の報せをうけたエルサの孤独を言葉ではなく画面にそのまま描くことで表現するあたりとか本当に勉強になりました。
悪役を一人に被せてしまうあたり、世界という枠から見下ろすと「それでいいのかよ」って創作者としても思うけど、そういうの全部フッ飛ばしちゃうんだよなあ『Let it go』。この曲のためにもう一度観たくなる。

れりごー、なんですけどね。
「少しも寒くないわ」と歌われた瞬間、もう駄目だったんですよ。
この言葉(歌詞)は事実でもあり、エルサ本音なんだろうなと。
本当に寒くないんだろうけど、それはエルサの望みでもあり、そうありたい姿じゃなかったのかなって。
で、そうなったんだよなあ。
そう決めたんだよなあ。
でも、独りではいられなかったでしょう。
もしあのまま誰の干渉も受けることなく死ぬまで氷の宮殿に独り暮らしていたら、エルサは死ぬ間際、自分の人生はこれで良かったのだ、私は自分の人生をあるよう姿のままに生きられて満足なのだと思いつつ、いまわの際に「少しも寒くないわ」と呟かなければなかったと思うんですね。
そういうエルサもすごく好みだったろうと思うのですが。

さーて、間を置かずに『ウォルト・ディズニーの約束』をハシゴしますよー。