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「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」感想



年に一回くらいは摂取したほうがいいんじゃないかという監督作品で、
キネマ旬報の記者がおすすめしていたのはピーター・グリーナウェイ、
たまにはこの精神的追い詰め具合を感じた方がいいんじゃないかしらというのがラース・フォン・トリアー、
フランス映画ならフランソワ・オゾン、
そしていつか誰かがこう言ったような、ジム・ジャームッシュ。

セックス以外の手法で快楽を描いたシーンとして、久しぶりにいい映画を観たなあ。
冒頭からぐるぐると気持ちいい。
映画館の最前列に座ったのは偶々で、ついでに観終わった後では首が痛くなったんだけど、そういう代償を引き替えにしても冒頭の心地良さは得がたいものだった。
静かな生活に沈み込む快楽、恋人と抱き合う悦楽、食の法悦。
たまらんねぇ…。

長い長い年月を背に走るデトロイトの街、夜のドライヴ。
背中合わせに見つめる廃シアターの天井。
全財産を擲ってのプレゼント。
親しい人との別れ。
ホームタウンに二人きり。
空腹。

また二人きりのベッドに眠るんでしょう。