「はやぶさ 遙かなる帰還」感想 「こんなこともあろうかと」でお馴染みのはやぶさであります。 はやぶさの映画は三つくらいありますが、渡辺謙主演のものを見ました。 音楽が例の天才ピアニストということですが、そのへんは(トラウマを掘り起こすので)あまりコメントしたくない。でもオープニングの弦楽の音はよかったと思います。 ストーリーは分かっている物語とはいえ、「こんなこともあろうかと」と言うまでには様々な軋轢や葛藤があったのだということを丁寧に描いた映画です。 そして何と言っても画面にいいオッサンが充実している。丁寧な言葉遣いをしながらめちゃ恐い渡辺謙、モデルのいる話ですからこういう見方はよろしくないと分かっているのですがどう見ても夫婦でしたありがとうございますなイオンエンジン江口・吉岡組、ツンデレとカプセル担当小澤征悦、おじいちゃああああん山崎努…とまあよりどりみどりですが、私は近藤芳正と嶋田久作が画面にいる時が一番胸キュンでした。というか安心と信頼の脇役。 いやあ個人的好みを別にして萌え方向では、イオンエンジン夫婦はやばかった。本当に夫婦だった。最初から酔っ払うわ、部屋の電気は消えるわ、会議の最中に夫婦喧嘩だわ、オレの部屋で飲もうってまたワインだわ…。御馳走様です。本当に御馳走様です。 今回ははやぶさの擬人化がされず敢えて機械的に描いてあったのですが、それでもはやぶさに意志があるかのように感じられるあたり、実際携わった人達は本当にそのように感じていたのでしょうね。彼らのいる空間がリアルで、有名な小道具が色々登場するたびにニヤリとしました。忘れ得ない感動再び、という感じで、素直にいい映画だったと思います。 |