「鉄コン筋クリート」感想



クロとイタチの葛藤が長かったかな、と思ったのですが、
おおむね良い映画。
というか、絶賛沢田×シロ応援中。

クロと引き離されて以降のシロの絶叫には、胸絞られる思いでしたが、
それに対する沢田がまた可愛い。
シロに抱きつかれる場面も。
泣き叫ぶシロを見れず、両手を合わせて、もう何も出来ないでいる場面も。
シロをそっと抱き締めて、耳元で囁く場面も。
で、エンドロールで声がクドカンだと分かり、萌えちゃったじゃねえか
ド畜生大好きだぁぁぁぁ!とまあ、踊らされっぱなしです。

しかし、現在手元に原作が1巻しかないので確認できないのですが、
シロと別れた後のクロって、あんなに壊れてましたっけ…?
縫いぐるみを抱いて、あてどなく歩いていくような、
そんな壊れ方してましたっけ……?

しかし、鑑賞後、帰路の車中にて、なんだかぴったりの歌を発見。
デリコの「I will be with you」。
これは映画版壊れクロソングでいけるんじゃなかろうか。

君が向こうで笑った
夢の溶け出した世界で
遠くに見る僕が 空を飛んだ

とか、まあここに歌詞を全部引用するのもアレなので、知ってる人は
ああ、あの曲ね、とか思ってくれるといいのですが。

飛ぶシロクロなど、観ていてとても気持ちよくって、ビバ映像化!と思いましたが、
もう一つ、色彩を持って、動きを持って、そして声を持って観ることのできた
その最大の収穫は、ネズミの最後かもしれない。
原作で読んだ時から好きなシーンでしたが、あんな死に様やれる人はいないよ…。

逆に期待も何もしてなかったので吃驚サプライズだったのは、
蛇の声、もっくん。
やあ、詳細をしらないで映画館に行くと、色々驚きが待ってるね。

映画を観た後は、すごく精神状態が落ち着いてた。
安心、安心、とシロが言ってくれたからだな。