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「ディア・ドクター」感想



いい映画だろうとは確信していたのですが、泣くだろうとは思っていませんでした。
ハンカチ持ってきてなかったのに…。

日本映画の映す景色は、やはり洋画とは違うのでしょう。
以前、ある映画の解説本で「キタノ・ブルー」への言及がありました。
青い瞳でもって見る青は少し違うのだそうです。今、原文を探そうとしたのですが、本が本棚のどこかに埋もれていて探しきれなかったので、うろ覚えのそれを思い出せば、より明るい青なのではなかったかしら。
つまり、日本人の黒い目で見る景色から喚起される感情などが、しっくりいくというか。
私は、日本映画の静かな、沈黙のような景色が好きです。

ストーリーもさることながら、その景色の中で生きている一人一人の人間の質感が、生活の感触や、感情が、危うさ、悲しさ、苦しさも含めて、とても好きな映画でした。