「ゆずり葉」感想



ろう者の監督が、ろう者と、ろう者を取り巻く世界を、二つの世代を追って描いた映画。
体育館に全校生徒集められて無理やり見せられるようなタイプの映画だろ、と侮ってはいけない。
確かに作りは、ベタな感じがする。
が、昨今、ミステリでも中々味わえない「意外な真相」が真実、意外な真相であり、伏線回収の手際は全く見事であった。
そこに感動さえ付随するのである。
正直、ネタバレしたくない。
中々映画館でやるような作品ではないから、機会があったら、それを逃さず観てほしいと思う。
多分、地元の手話サークルや、ろう者協会あたりが上映会を開いているだろうから。
興味ないとか言わないで、観てほしい。
観たことから始まると思う。
観ることで、あなたの中の小さな部分を少し変えてくれるだろうと信じる。
きっと、観て良かった、と思うから。
「ぴあ」の観客満足度1位に輝いたということだが、伊達ではないのである。