「ジュラシック・ワールド」感想 初夏のクリプラ祭か! 私、クリプラという存在を認識したのはGotGが最初でして、その後パッセンジャー、次はGotG2と宇宙をぐるぐる周回しながらクリプラを観てるのかと思いましたが、マグニフィセント7を観ていたのだった。この時は「白人のガンマン、女たらしで手品が上手でアホの子枠」という役まんまの認識だったけど、他の作品もだいたいそんな感じだった。こういう役、似合うんですね…。 と言うわけで今更「ジュラシック・ワールド」。WOWOWの放送がタイミングバッチリで万々歳。吹き替えで少しションボリしたけど、今回恐竜に襲われて逃げ惑う兄弟の兄が内山昂輝だということに途中で気づいて全てがオッケーになりました。吹き替えで、誰の声って意識されずに自然に聞けて、ふとした声の感じに、これは自分の好きな声優さんの声では!って気づく瞬間はいいですね。作品に集中できてね。山ちゃんの声は山ちゃんって分かっても作品にのめり込めるから、そういうベテランさんも凄いよね。芸を能くするとはこのことよのう。 シリーズは1作目に興奮したのは無論、2作目は「これはちょっと…」と思ったものの3作目が面白かったので、今回はどうなるのかと思いきや……人災……いやジュラシックパークにしろ管理体制とか人間側の問題で危険な目に遭うんだけど…企業……企業………。企業の対応の拙さ、そもそもの管理体制の拙さの方が恐竜が襲ってくる恐怖より恐いというか、胃にクる。胃が痛い。映画の中でくらいバシッとキメる企業がみたかった。つれえ…企業側の嫌な側面、駄目な行動ばかり見せられるのはつれえよ……。そりゃ恐竜に襲われたら死ぬかもって事態だけど、コントロールセンターからみんな逃げ出す時とか、管理者として、ちょっと、どうなのよ…。嫌だわ、職場のことを思い出しちゃう。待ってよ私はストレスフリーに初夏のクリプラ祭をしたかっただけなんだけど。 その頃クリプラは何してたかというとラプトルを手懐けていた。 「俺がアルファだ」 やだかっこいい…! と惚れそうになるがこの男、初デートで海パンを穿いてくるのである。あー、安心するなーそういうところ! しかし望むらくは字幕で観たかった。いや、クレアおばさんとか逃げ惑う兄弟の吹き替えすごくよかったよ。だいたい良かった。だいたいいいと思う。 …ジュラシックワールド本編の話をしようよ………。そう恐竜。恐竜の話しようよ…。恐竜の戦いは最後プールに寄り切りで勝ちっていう、相撲みたいな感じで、モササウルス最強でした。面白かったです。 人がバンバン死傷したこの大事故・大事件を起こしたこの企業や関連会社や関係者がどれだけ大変な後始末をしなければならないかと思うともう頭が痛くて…「あー!クリプラ充した!」と無邪気に叫ぶにはあまりにも代償が大きすぎて…恐竜娯楽映画だったはずなのに…しんどい……。 |