「マグニフィセント・セブン」感想



予告も何も見ていない。
ただある時、この映画が「七人の侍」を原案としていると知った。
しかし、かつて「SAMURAI7」をリアルタイム視聴し、原作のキュウゾウがどんなキャラクターだったのか知りたいという好奇心の一点突破で「七人の侍」を観た身としては、これも観なければ。
思いは募り、仕事上がりに遠い映画館まで足を運んだ。
上映期間終了間際のことである。

さて、予告は観たことがなかったけれどもTLにはちょろちょろと情報が流れていた。
ただでさえ人の顔が覚えられないのに、まして外国の俳優さんで、その上メインキャラが七人。
ハードルが高すぎる、とそれが最初敬遠していた理由だったが、「SAMURAI7」と知れば恐くない。
以下、独断と偏見による「SAMURAI7」に当てはめたり比較したりする感想。
この映画だけでなく他作品へのネタバレも一切配慮していませんが、ネタバレてたとしても他の映画もアニメも面白いよ、問題ないよ。

サム・チザム。
リーダー。勿論ガンベエ様。
デンゼル・ワシントンだから分かりやすい。
黒人というだけでなく服装も頭のてっぺんから爪先まで、馬も黒いので、遠目にもそれと分かる。
彼が耳元で囁けば悪党が死ぬ。
人生常勝という訳ではないけど、負け戦という感じもしない安定のリーダー。

ファラデー。
白人、ギャンブル大好き、女好き、手品が得意、七人の中ではアホの子枠。
つまりはキクチヨ。
散り様を見ていよいよ、これはキクチヨで間違いなかった…と思った。
かわいい。

グッドナイト・ロビショー。
死の天使。伝説のスナイパー。
チザムとは旧知の仲らしく、それじゃあシチロージ枠。
トラウマ持ち。フクロウ恐怖症がここにも一人。
掘り下げたいし、この人だけで映画が一本できるキャラクター。美味しい。

ビリー。
東洋人。ナイフ使い。
枠的にはキュウゾウだが、ロビショーの相棒。
カッコイイ。ひたすらカッコイイ。
ロビショーとのコンビは寧ろカンシチでは?と言われそうだが、ここは夢のカンキュウ心中エンドを推したい。
ろびびり。

テキシコ人。
賞金首のメキシコ人。枠は消去法的だけどゴロベエ。
白人のファラデーとやたらと絡む。
ゴロさん枠ですが、生き残ります。

白くてまるまるしたじいさん。
山奥のハンターだったところスカウトされたが登場からいきなり人二人をぶっ殺して心の闇が見えるとても明るいじいさん。
心の闇具合といい、普段の明るさといい、人を殺る時の闇の見えっぷりといい、まるまるとした体格や色の白さといい、どっからどう見てもヘイハチ枠というか、見た目的にも「七人の侍」の平八に似てる。
闇っていうか…純真な人なんだよ…ピュア……。

インディアン(作品世界の語彙に沿う)。
ぱっと見にはその異質な存在からキュウゾウ枠は彼かと思われたが、その若さ、若さ故の一途さはカツシロウ枠だった。
弓矢で戦う。だから矢が切れて銃を持った時は本気で心配した。
カツシロウ枠が銃を持ったら別のキャラの死亡フラグだからだ!
でもそんなことはなく、罪悪感に汚れることなく生き延びた。
ゴールデンカムイのアシリパさん枠でもある、生肉でも食べる。ヒンナヒンナ。

感想…?
そうだ感想を言っていない気がする……。
夢のカンキュウ心中エンドだった、最ッ高!!!!(ハイタッチ)
生き残ったサム・チザムとテキシコ人とインディアンの三匹が斬るみたいなその後の物語気になる。
超観たい。