「ローガン・ラッキー」感想



ピチカート・ファイブとかでよく聞くティーティー!っていう音。音楽的なセンスがないから頭の悪い感じでしか喩えられず読んでいる方も困惑というか軽い呆れから入ったかもしれませんが、ちょっと昔のアメリカのテレビ番組のオープニング音楽とかでも流れてそうな感じのこの音が予告編から聞こえて来た時、あ、行きます、って決めたんですよね「ローガン・ラッキー」。

本当にこの人たち大丈夫かしら…と親の気分で強盗の行方を見守っていたのですが、いやはや。スッキリ爽快というよりは煙草の烟の影でこっそり笑っているような結末。個人的にはちょっと三億円事件のことを思い出したかしら。

面白い映画とダニエル・クレイグを堪能するつもりで行ったので、まさか「カントリー・ロード」に泣かされるとは思いませんでした。この曲、改めていい曲だったのですな…。「耳をすませば」の印象がずっとあったけど、本来こんな感じで人々に歌われる曲なんだね。

さてあのラストシーンは引き際をわきまえた強盗たちの分相応のハッピーエンドも人生の中では一部であり世界は不穏を孕んでいるという皮肉でいいのか、それとも次作を暗示させるものなのか。