「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」感想



三池8割、ジョジョ2割という映画でしょうか。個人的にはこのくらいの感触です。それが不満だというのではなく、ジョジョを題材にした三池映画だなあ、という趣が強いので三池映画的にはまあまあまあまあ、うんうんうんうん。三池監督作品をコンプしている訳ではないので大きな口は叩けないのですが、傷つけばちゃんと血が出る、雨の中転べば汚れる、そういう当たり前の描写をしてくれる映画なのは嬉しいです。

さてジョジョを初めて読んだ頃から四部のファン、「やはり我らが康一クンは最強だな!」が口癖のA女史が口を覆って2時間ずっとはわわしどおしだった今作。神木隆之介くんに感謝しなければ…。素晴らしい康一クンだった…。初めてスタンドが見えて、仗助から「見えるのか?」と尋ねられた後の頷きとか、康一クンがよく使う「〜さァ」という語尾の言い方とか、リアルに康一クン。ぞわぁっと鳥肌が立ちました。

他にも、結構本人っぽかったのが億安。喋り方もアニメ寄りというか、馬鹿が馬鹿なりに真剣に話している億安のグッとくる喋り方だったので、はい、康一クンと億安の点数が高くて割と加点しちゃったので、仗助と承太郎さんが細すぎるなあというのも、まあ、いっか、と…。

スペインロケはフツーに綺麗だったので、「漂流街」の時みたいな驚きはなかったけど、普通。うん、普通。日本で撮るよりは断然杜王町という舞台設定には合ってたのではないかと。普通に海が綺麗で。海岸沿いの歩道を自転車で走る康一クンが「仗助くん!」って追っかけるの素敵過ぎてまた加点しちゃったし。

ジョジョの映画だからあんまり冷静になれないんだよなあ。

続編ちゃんと撮れそうなんだろうか。吉影ちゃん次第ですねえ…。