「劇場版ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」感想 映画も佳境に入ったあたりから、これは原作で科白を予習しておくべき映画だったなと気がつく。ノゲラも結構言葉でゴリゴリ押してくるタイプの作品ではあるものの、割とそれが心地いいのでこの際とにかく聞こえてきたものを楽しむか、と身を任せた。その頃になると周囲からひっきりなしにすすり泣きが聞こえていた。 という訳でノゲラの劇場版アニメーション。原作6巻と言うと話の途中っぽいけど、世界が作られる前のお話。前日譚。遠く語られない伝説、であります。『 』兄妹が大好きなのですが、これは、これで、まあ、この夫嫁もいいもんですね……。 いつもより暗く重い話で(いや本線も結構重いけど…)その分、いつものノリのギャグが挿入された時の「世界にはまだ希望がある!」感は心地よく。たとえそれが主人公の童貞の対価だとしてもだ。 うーん、まとまった感想が出てこないんですよねえ。私も泣いてねえ。原作買って帰って読んでまた泣いてねえ。ただ一言、心の中で繰り返していた言葉はある。先に断わっておきますが私は主人公兄妹に次いでジブリールが好きです。 こっっっのクソフリューゲルがああああああ!!!!! ……って思うじゃん。だいたいこいつのせいじゃん。でもキャラクターの中では断然こいつが好きなんですよ。困る。敵として現れると「早く始末しなきゃ」って焦るけど、好きなんだよ…。圧倒的強さへの憧れ。ハイキュー!!の牛島とか大好きなんだよ…。 ジブリールが好きなのはTVアニメで知った時からだったけど、今回はやっぱりエクスマキナがよかったですね…。しかも諏訪部ボイスでやって来たよ。機械仕掛けの諏訪部だよ。芸術品の域じゃないか。素晴らしい。 私、ノゲラには割と力をもらいます。創作者として。映画を観ていると「開幕ぶっぱ大事だよなあ」とか創作に関して色々思ったり影響を受けたりすることは毎度ありますが、ノゲラは「やれよ」と言われている感じ。「恥ずかしいだ? 外連味だ? いいからお前の思う面白いと格好いいの大風呂敷を全力で広げて見せろよ! 最後はちゃんと畳めな」って。 この日は小説はかどりました。 |