SLEEPING BEAUTY膝を、抱え。無造作に曲げた腕、頭を抱え、膝を抱き。 瞼を閉じる、機械的な、行為、の果てに見出す安らぎに似た。 死に似た眠りを身体に享受。 部屋の隅、マットなど、いらないから。 シーツを一枚。 壁を向いて、膝を抱え、シーツを一枚、身体の上に掛けておくれ。 機械的に瞼を閉じる。 次に瞼を開くときまで、夢などいらないから。 本当は、眠りさえ、死んだときでよいのに。 享受。 仕方なく、部屋の隅で、壁を向き、膝を抱き、シーツ一枚。 眠る自分を、この世の存在から葬るように。 瞼を閉じる。 そしたら誰も、起こさないでください。 私独りで起きれます。 Lは、独りで、起きれます。 |